留学先からの荷物返送時の失敗

留学先からの荷物返送時の失敗

留学先からの荷物返送時の失敗

オーストラリア留学が終わろうとしていた頃の話です。卒業が無事に決まり、帰国が近づいた頃のことでした。荷造りへの着手が遅れてしまい、気が付けばもうあと3日ほどで帰国という時期になっていました。

 

あわてた私は、運送業者の手配がもう間に合わないと思い込んで、スマートさに欠ける方法を選択してしまいます。寮の自室の荷物をすべて段ボール箱に詰め込み、郵便局まで持って行って発送したのです。

 

段ボール箱の調達だけは簡単に済みました。近くの酒屋さんで空の段ボール箱をたくさんもらえたからです。大きな失敗だったのは、荷造りを済ませてからの行動です。

 

そもそも、普通のタクシーを呼んで郵便局に向かおうとしたのが間抜けでした。段ボール箱が15個前後もあったので、ドライバーはすっかりあきれ顔でした。それでも何とか荷物を詰め込んで郵便局に向かいました。

 

この郵便局で、在豪期間を通じて最も恥ずかしかったと言える経験をすることになります。段ボール箱を一つずつ発送しているうちに、すっかり時間がかかってしまったのがいけませんでした。

 

背後には、長い列ができあがりました。20人ほど並んでいたと思います。背中には冷ややかな視線が感じられました。やがて昼休みの時間になってしまった時、窓口の女性職員が衝撃的な行動に出ます。

 

「昼休みだ。もうやめた。じゃあね〜!」と吐き捨ててプイッといなくなってしまったのです。私は窓口の前にポツーンと置いてきぼりにされてしまいました。驚きとともに強い恥ずかしさが全身を駆け抜けます。

 

段ボール箱はまだ7個くらい残っていました。並んでいた人たちもあっけにとられています。途方に暮れていると、局の奥の方から渋々といった感じで男性職員が出てきて、残りの荷物の発送手続きに対応してくれました。

 

郵便局からは逃げるように寮に帰ったものです。「はじめに運送業者を電話で手配すれば間に合っていたかもしれない」と恥じ入りました。


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